あまり知られていない競馬の競争形態という点から考えると、若手騎手競走も該当するでしょう。
若手騎手競走は読んで字の如く、若手騎手が中心となってレースを行うものです。
ベテラン騎手では無いので、競走馬の実力を引き出せない状況があるかもしれません。
レース展開で読みを間違えてしまったり、緊張から競走馬への指示がおろそかになったりもするでしょう。
しかし、若手騎手の育成は競馬業界においてかなり重要なことです。
競馬を楽しむファンであれば、若手騎手競走こそ積極的に応援してみてください。
若手騎手競走とは?
若手騎手競走は、その名の通り若手騎手限定で行われるレースです。
騎手免許を取得してから間もない若手に、レースに騎乗する機会を増やそうと試みて開催されるようになりました。
一時期は開催されていませんでしたが、若手騎手の成長に著しい陰りが見えたのをきっかけに復活しています。
2019年以降は、騎手免許取得後7年未満という条件さえ満たせば参加出来ます。
騎手の世界ではデビューから7年は若手と表現されるので覚えておきましょう。
このように若手育成を目的にした若手騎手競走は、一般的な競馬レースの中で開催されています。
若手騎手競走の魅力
魅力は若手騎手の初々しさと必死さだと言えます。
ベテランと違って経験値が少ないので、強引なレース展開や勝利を目指し過ぎて危ない状況にもなるでしょう。
レース展開を壊しかねない思い切りの良さは、良い意味でとても刺激的です。
若者の成長を見守るという観点からも、若手騎手競走は見ていて楽しいものだと言えます。
また、有力な若手騎手に目を付けておく品定めの場にもなります。
競馬は情報が生命線になるので、若手騎手の情報も持っておいて損はありません。
周囲が若手騎手をまったく知らない中で、その騎手の特徴を知っておけば優位な予想が組み立てられるでしょう。
初々しい若手騎手の頑張りを見届ける、それが若手騎手競走の魅力かもしれません。
観戦するのはタイミング次第
若手騎手競走を観戦したいと思っても、タイミングが合わないと難しいのが現状です。
そもそも全国で年間に約20レースしか開催されていないので、きっかけが非常に少ないのです。
事前に情報を仕入れて狙い撃ちするか、たまたま開催されているタイミングに競馬場へ行くしか無いでしょう。
とは言え、JRAの公開するお知らせを見て居れば自然と開催日時を把握出来ます。
若手騎手の粗削りなレース展開を見守るのも良いですし、ベテランとの差を比較してみるのも良いです。
何にせよ、競馬ファンであれば今後の発展に一肌脱ぐ気概を見せてみるのも一興でしょう。